2016年1月11日月曜日
Tsutayaカフェってすごいですね
Tsutayaカフェについて。
妻に薦められてTsutayaカフェに時々行くようになりました。
コーヒーは特段好きだというわけではないのですが、まとまった時間があると行くようになりました。
目的はもちろんコーヒーでなくて本。
ふつう本屋では立ち読みは良いことではありません。座り読みなどもってのほか。
でもTsutayaカフェでは購入前の本を座って読むのはOKなのです。何冊でも。
ただしあくまでカフェなのでスターバックスのコーヒーは頼んでくださいね。
(注意書きに、一度の持ち出しは3冊までとか、コーヒー買って、とか書いてあります。)
いくらでも長居してもよいのですが、寝るのは禁止です。
寝てると警備員さんがやさしく起こしてくれます。(「寝ちゃいましたね~」って感じ。)
以前どこかで読んだことがありますが、スタバが売っているのはコーヒーでなく、
時間と環境(含む、コーヒー)だそうで、長居に関しては寛大のようです。
広いところでは、エリアごとにわけて、自習OKとかNGとかはルール化しているみたいですね。
ちょっと話を戻しますが、なぜ購入前の本を読んむのがOKで利益が出るのか。
値引きをせず定価販売しなくてはいけないという再販制度と並んで
日本の書籍流通の特徴である委託販売制度がその謎を解くカギになるようです。
委託販売制度の反対は買切販売制度。
買切販売制度では書籍販売店は仕入れた本を全て買い取ることになるので返本できません。
委託販売制度は、一定の期間'(数か月とか1年とかいう感じ)という条件はつくものの、
売れ残ったものは出版社が買い戻してくれます。
売れ残ったら買い戻します(委託販売)ので、安くして売らないで下さいね(再販制度)、
というわけです。つまり、本が売れなくても困りません。
ではTsutayaはどこから収益をあげているのか、スターバックスの売り上げからだそうです。
book&cafeタイプのスターバックスのお店の運営をフランチャイズとしてまわしているのが、
他ならぬTsutayaなので本でもコーヒーでも、どちらで収益を上げようがかまわないのです。
もしかしたらTsutayaはスターバックスへフランチャイズライセンス料を支払っていると思うので、
こちら方は売り上げノルマを課されているかもしれません。
原価のかからない(はずの)本を用意して、それを読めるという付加価値をつけて、
コーヒーを売るという、発想のビジネスモデルはすごいですね。
思わずTsutayaの株価を調べたのですが、親会社のカルチュアコンビニエンスクラブは
2011年ころに上場を廃止していたようでわかりませんでした。
(業績が悪くて廃止になたのではないと思いますので、いつかこの背景は調べてみたいと思います )
もう一つ気づいたのですが、私がコーヒー飲みながら本を読んでいるときに、
「ここって買った本を読みながらコーヒー飲めるんだよね」というお客の声が聞こえてきました。
私も購入前の本を読めることを知ったのは最近ですが、まだ知らない人が多いようです。
また、yomiuri onlineの発言小町というページに
「週3日通ってます。なぜ、購入前の本を持ち込んでOKなのでしょうか。」
という質問者に対して、
「購入前の本を持ち込むことに違和感を感じる」
「私は小心者なのでできない」
「あくまでも購入を前提としているので、無料で試し読みしてください、という意味ではない」
「たまには買いましょうよ」.....
とか回答があって、トピ主を悪く言う人が多かったですね。
日本人にはこのような方が多くて、コーヒーだけでなく
本の売り上げも増えているなら、本当にこのビジネスモデルは成功ですね。
ちなみにアメリカ最大の本屋チェーンのbarnes & Nobleのお店にも、
スタバが併設されているところが多く、購入前の本の持ち込みOKでした。
アメリカは再販制度なし(値引きOK)で買切制度の国ですが、
どうやって収益上げているんだろう。